大手メーカーダイハツが車両の安全性を確認する試験で不正をおこなったとして新車全車種の販売停止が発表されました。
異例の事態に驚きと不安の声が上がっています。
新車を納車したばかりの方や、これまでダイハツ車に乗っていた人は気になりますよね。
ここでは、
・ダイハツの不正が話題だけど今乗っている車は大丈夫なの?
・リコールや今後の対応はどうなるの?
ということについてまとめていきたいと思います。
それではみていきましょう!
このページで学べること
ダイハツ今乗ってる車は大丈夫?
ダイハツ製の車に乗っている方は大変不安に思われていると思いますので早速ですが、
結論から言うと大丈夫
『ぶつからなければ大丈夫』ということになります。
今回不正が見つかった試験というのは「衝突試験」のことに加え、
新たに25の試験項目において、174個の不正行為があったことが判明しました。
新たに174個と聞くととても不安に感じますが、
ダイハツが「今すぐに乗車を中止してください」と発表していないということからも致命的な欠陥や欠品ではない可能性が高いと考えられます。
車が走行する上での安全性に問題はなく、衝突した際の試験が不十分プラスα
ということになるわけですね。
大手メーカーが新車全車種の販売を停止という異例の事態になってしまい、
「ダイハツ製の車には相当な欠陥があるのではないか?」
と感じられた方も多いと思いますが、実際はそこまで安全に問題があるわけではないようです。
というのも、ダイハツの不正が急増したのは2014年以降であり、まさにトヨタの子会社になった時期と重なります。
おそらく検査基準や日程などが厳しすぎたため、今回のような不正が多発してしまったのではないかという見方もあるようです。
ダイハツの不正内容とは?
ダイハツでは全64車種で174の不正があったことが明らかになりました。
4月のドアトリム不正・5月のポール側面衝突試験不正に加えて、新たに25の試験項目において、174個の不正行為があったことが判明したと明らかにした。
そして今回新たに見つかった不正のうち、
衝突試験のほかに排ガスや燃費の試験なども含まれ、不正は1989年から確認されたということです。
ダイハツはリコールしてくれるの?
(写真はイメージです)
リコールを求める声も見られますが、現在ダイハツでは
新車全車種の販売停止
という異例の対応に追われています。
売り上げが全く立たない状態でさらに返金となると赤字は確実であり、社員の給与のことも考えるとすぐには対応ができない現状かと思います。
また、現在は事態の収集がついていない状況なので
不正の原因追求や社内の体制の立て直しが優先される可能性が高い
ということが考えられます。
安全性の試験の基準が厳しすぎたり、期日が短いことなどから今回の不正が生じた可能性が高いと見られているため、
今後は検査基準が見直され、緩やかになる可能性もあると言われています。
親会社であるトヨタも
『OEM供給車の開発がダイハツの負担となっていた可能性がある』
と発表している通り、
どの業界でも子会社には多数の業務の皺寄せがきて現場がパンクしてしまうということがよくあります。
今回の不正騒動を機に、全体的な業務内容や企業の体制が見直されることになりそうです。
試験の基準が今までより緩やかになったとしても、不正をせずに丁寧に行ってもらえた方がありがたい気がしますね。
ダイハツの今後の対応はどうなるの?
今のところ、ダイハツ製の車に関して発表されているのは『新車全車種の販売停止』のみで、現在すでに納車されている車種への返金対応や補償については発表されていませんでした。
今後の対応には注目が集まりますね。
今回の件では2014年以降のほぼ全ての車種で試験の不正があったとのことですが、
そうなると今後の対応と言っても、すぐに安全性が保証された新しい車を用意することができないということになるかと思います。
まとめ
今回は、不正により新車全車種が販売停止となったダイハツの対応についてまとめました。
・今乗っている(納車済)ダイハツ車は大丈夫(安全運転で!)
・不正の内容は『車体の両サイドで行う衝突実験を片側でしか行わなかった』
・リコール発表はなく、ダイハツの現対応は「新車全車種の販売停止」
・今後の対応に関して、の返金や補償は今のところ発表なし
ダイハツは今後の真摯な対応が求められますね。
ご覧いただきましてありがとうございました。
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