宮崎駿10年ぶりとなる長編アニメーション作品「君たちはどう生きるか」が待望の公開
2023年7月公開の映画期待度ランキングでは数々の話題作をを抑えて1位を獲得しました。
ドルビーシネマ、ドルビーアトモス他で上映予定。
公開直前の現在も未だベールに包まれたままのジブリ映画「君たちはどう生きるか」、
ナウシカ2と噂される理由と、そのあらすじについて書かせていただきます。
このページで学べること
「君たちはどう生きるか」のあらすじとは?
アイルランド児童本との関係
そもそもは宮崎駿さんが、アイルランドのある児童本をジブリで映画化すべきだということをスタジオジブリ代表取締役で映画プロデューサーでもある鈴木敏夫さんに伝え、いくつかの絵コンテを送ったそうです。鈴木敏夫さんはそれを即採用し、映画化が決まったと言われています。
とはいえ、構想は何年も前からしていたようです。
熱心なジブリファンの間でも、とある一冊の文学作品が元ネタになっているのではないかと噂されていましたが、それがアイルランドのある児童本とつながります。
児童本のタイトルは「失われたものたちの本」ジョン・コナリー著書
こちらはジブリ美術館で宮崎駿さんが推薦本といて紹介していた本です。
2021年に同作が東京創元社より文庫化された際の帯の推薦文にも、
「ぼくをしあわせにしてくれた本です。出会えてほんとうに良かったと思ってます」
と絶賛のコメントを寄せていました。
「失われたものたちの本」はどのような物語なのか
舞台は第二次世界大戦下のイギリス
「本」を愛する12歳のデイヴィッドは、母親を病気で亡くしてしまう。 孤独に苛まれた彼はいつしか本の囁きを聞いたり、不思議な王国の幻を見たりしはじめる。 そしてある日、死んだはずの母の声に導かれて、沈床園の壁から、おとぎ話の登場人物や神話の怪物たちが蠢く、美しくも残酷な物語の世界の王国に迷い込んでしまう。
戦争と子供、そして異世界。
これらはジブリ映画にもよく見られる要素であり、新作にも反映される可能性は十分に考えられます。
タイトルと同じ「失われたものたちの本」という本が、物語の中に登場します。
「君たちはどう生きるか」の舞台も同じ構図?
ジブリ映画「君たちはどう生きるか」の序盤も、「失われたものたちの本」あらすじと同じ構図なのではないかと言わています。
舞台は第二次世界大戦あるいは太平洋戦争の時代で、主人公が本を整理していると小説「君たちはどう生きるか」に挟まった母からの手紙を発見するところから物語が始まる
諸説ありますが、やはり作中に登場する「本」というのが物語の鍵になるのではないかと考えられます。
また、「君たちはどう生きるか」という作品は吉野源三郎原作の小説で同タイトルのものがあり、その後に羽賀翔一がマンガとしても描いていますが、
今回のジブリ新作映画「君たちはどう生きるか」とのあらすじには全く関係はなく、「失われたものたちの本」をもとにした宮崎駿監督のオリジナルストーリーになっているようです。
「君たちはどう生きるか」ナウシカ2と噂される理由

ポスターにナウシカの世界を連想させるものが
「君たちはどう生きるか」のポスターに集約されているのではないかということも考えられ、アニメ評論家の岡田斗司夫さんは17世紀のペストのマスクのマスクを連想。
「マスクをしないと生きていけないナウシカの世界になるまでを描いたのが今回の新作の物語」
「その世界がどう生まれたかを描いたのが「On Your Mark(ジブリ短編作品)」
「少年宮崎駿が描いた空想の世界が徐々に現実になるストーリーではないか」
と予想をされています。
また、山川惣治さんの爆弾サーカスという紙芝居の絵が映画製作中の宮崎駿のデスクに飾ってあったことが報告されており、こちらもキャラクター像のモチーフにされているかもしれないですね。

ナウシカの世界になるきっかけとなった時代の物語
結論としては今回の新作「君たちはどう生きるか」は
ナウシカの舞台となる荒廃した世界になるきっかけとなった時代の物語で、
時系列としては
「君たちはどう生きるか」→「On Your Mark」→「ナウシカ」→「ナウシカ2(仮)」
というような流れだと考えられます。
庵野秀明さんは何年も前から、ナウシカの続編を製作したいと宮崎駿監督に何度も話しているそうで、宮崎駿さんは「好きにつくればいい」と語っています。
ナウシカ2=(シン・ナウシカ?)が製作されるのかどうかはまだわかりませんが、
実現するのであれば、庵野秀明さんが監督を務めることには信憑性がもてそうですね。
おわりに
ジブリ新作映画「君たちはどう生きるか」は宮崎駿さんの最後の長編アニメーション作品ではないかと言われています。
主人公は若き頃の宮崎駿さんがモデルになっていて、ジブリ映画の中で監督自身をモデルにした人物はこれまで ハウル、ポニョのそうすけ、風立ちぬの堀越二郎 の3人。
今作は最後の作品と言われるだけあって、宮崎駿監督の「集大成」になるのではないかと考えられます。